旧じぇーしん日誌(~2013.10)

日本商品を中国に売り込んでます

インタビュー受けました

 

ダイヤモンドオンラインでインタビューが掲載されました。

 

「鮮度勝負」の日本食材ゆえの難しさ  中国で食品販売するなら“卸”を吟味せよ

金子恒平・J-XIN PARTNERS総経理

http://diamond.jp/articles/-/24198

 

顔まで出しちゃって。したり顔で語ってる風ですが、インタビュアの江口さんに上手にまとめていただいたということです。なにかクレームがきたら「勝手に書かれたんだぁー」とか言い訳しようと思っています。という冗談はさておき、最近の問題意識として、「業界からの情報発信が少ない(偏っている)」とか思っていたので、現場の声的な話を中心に書いてもらえたのでよかったかなと思っています。

 

アジア進出を図る日本企業のほとんどは、たいてい、最初の候補地として「台湾」「韓国」「香港」「シンガポール」のいずれかを挙げる。実は「中国本土」って2番手3番手のケースが多い。理由を企業に尋ねてみると、大抵は「市場が不透明だから」という回答が返ってくる。

 

「中国って担当者には袖の下払わないとダメなんですか?」

「通関で商品盗まれるんでしょう?」

「日本商品は目の敵にされてるって本当?」

「客からイチャモンつけられて罰金とられるって聞いたよ?」

「総経理は愛人つくって社員として雇うんでしょ?」

 

・・・なんてネガティブなイメージだ。でも全部ホント。いや全部じゃないか。でも完全に違うとは言えないものが多い。というくらい、確かに中国市場はまるごと不透明さに満ちている。自称中国ビジネスのプロ(?)たちも、そうしたグレーさを上手く説明しきれず、いつも奥歯にものが詰まったような言い方ばかりになる。「業者次第です」「ケースバイケースです」。・・そうしたあいまいな市場に日本企業が尻込みするのもしょうがないだろう、と今更ながら気づいたりする。

 

であれば、グレーはグレーなりに、もっと現場から情報を公開しないといけないと思うようになった。出処も出して。発信者の名前も出して。まぁ顔まではいいけど。

f:id:kane201:20120909145413j:plain 情報公開を!

 

中国は良い人も優秀な人もいる一方で、当然、悪い輩も多い。自分が良い人で優秀とかはまったく思わないが、平気で嘘を並べて日本側からまんまと仕事をとってくる日本人業者の暗躍ぶりには辟易している。この点は実体験も踏まえてもっと声を荒げたいところだが、それはまた別の機会に譲る。要は、情報が少ないから、『グレーな市場にはグレーな業者でしょうがなし!』という認識が日本側でも出来上がってしまっていた。正直、この恩恵は当社も十分受けたわけなので偉そうなことは言えないのだが、でもそれで被害にあって「だから中国は信用できん!」と中国本土市場にそっぽを向いてしまう企業はこれまで非常に多かったように思う。我らも反省する点が多い。なので、いつまでも内部で情報を隠して内輪で美味い汁を吸うグレーな市場では、ビジネスチャンスが他のアジア市場にみんな流れてしまうという危機感が個人的には強くなっている。

 

そんなことを思っていた矢先のインタビュー。このブログでもそうだが、いろんなツールを駆使して現場からの情報公開は今後もっと行なっていこうと思っている。その上で、日本企業は中国の市場性を検討し、リスクを分析し、パートナー業者を選別し、中国にチャレンジすればいい。

 

情報はアウトプットしてこそ価値が生まれるもんですよね。肝に命じたいです。