上海マラソンと日中関係
2012上海マラソンに参加しました。
レース当日の12月2日はあいにくの雨。とにかく朝が寒かった。。
初のフルマラソン挑戦にも関わらず、ぜんぜん練習ができてなかったこともあり後半は足が完全に悲鳴をあげてしまいました。残念ながら5時間以内という目標タイムには及びませんでしたが、ひとまず完走できたのでまぁ良かったかなと納得しています。
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さて、今年の中国マラソンといえば、北京マラソン(11/25開催)が応募開始時に日本人の参加を拒否する事態が発生し、日本でも話題になりました。その後、この状況がネット経由で中国国内でも知れわたり、世論が運営当局を一斉に批判、その後一転して参加が認められるというすったもんだがありました。なんでしょう、分かりやすくていいですね。こうした「下からの突き上げで上が方針変更する」というケースは、微博の普及と合わせて中国でもここ最近特に増加しています。この点だけみても中国国内のパワーバランスの変化を見ることができますね。
そして今回の上海マラソン。日中情勢を考慮し、今年は日本スポンサーをすべて外して開催することになりました。上海マラソンはこれまで冠スポンサーとして東レが特別協賛しており、その他ミズノやYKK、JCBなども名を連ねる日本企業とは縁深いイベントでしたが。。。今回は日中関係に引っ張られて残念でしたね。実際のトコロ運営面は大丈夫なのかなという懸念もありましたが、今年で17回目ということもあってか、大きな混乱もなく平穏に終わったと思います。もちろん、日本人だからどうこうということもありませんでした。
2012上海マラソンスポンサー。ちなみに給水はゲータレードでした。
http://www.shmarathon.com/home.php
それにしても、中国はこういう「和やかな国際イベント」こそ、もっと海外に向けてアピールしないといけないんじゃないかと最近改めて感じています。
先日、当社に訪問してきた日本企業の社長の話が印象的でした。「本当はウチの女性担当スタッフも上海に来るはずだったんですよ。でも直前になってその子の両親から連絡がありましてね。ウチの娘を中国に行かせないでくれって懇願されちゃって」。子供の職場に親が出てくる時点でちょっとあれあれ?って感じではありますが、しかし一部の人であれ、いまの中国をおよそ危険地帯のように見ていることがなんとも複雑な気持ちでした。
今回の北京、上海のマラソンについても、日本にいる人からみれば「日本人の参加が拒否された!」「日本企業のスポンサーが外された!」という点がフューチャーされてしまい、そこだけが皆の記憶に残ってしまったんじゃないかと危惧しています。上海マラソンに関して言えば、当日は色々な国の人達が和気あいあいと楽しく盛り上がったイベントであっただけに、そうした「中国の和やかなひと時」も日本にもっと発信したほうがよかろうと思うわけです。
(参照)http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/7900.html
(参考)http://www.asahi.com/politics/update/1127/TKY201211260783.html
こんな状況ですしね。まずは足元のイメージからでもお互い変えていきたいとこです。