上海の婚活イベントが盛況すぎた件
週末、上海万博公園で開催された「婚恋博覧会」に行ってきた。
婚恋、つまり大規模な“婚活イベント”である。
昨年11月に行われた第一回が大好評だったことを受け、このたび満を持して第2回を開催。昨年は35歳までとされた年齢制限を今回は45歳まで引き上げ、また中国の婚活イベントはこれまで女性のほうが多くなりがちだったそうだが、今回は企業や団体などの支援を受け男性独身要員を多数「援軍」として集めたそうだ。ちなみに主催者発表によると、来場者数は土日の2日間で4万人近くにも及んだとのこと。
イベント期間中は、1人50元(約600円)払えば誰でも入場は可能。しかし実際参加するのであれば身分証と写真、戸籍、学歴証明書、収入証明書の提出が必要なんだそうだ。
というわけでいざ入場。
独身男女とともに、その親世代でごった返す会場
ねるとん系イベントがあちこちで開催
我が子を心配する母親が相談所に殺到
お見合いコーナー
お見合いコーナーに列をなす女性陣。
反対側に男性陣が並んでいたが、列の長さは男性の倍以上だった。中国人女性の積極性を感じることができる一面。うーむ、日本も同じだろうか。
募集情報にメモや写メをとる人たち
子供のプロフィールを売り込むおばちゃん。子供は会場にいないのか
同じく会場を練り歩くおじちゃん。で、子供は・・
興味深かったのが企業の関わり方。
下の写真は、某中国大手鉄鋼企業の独身社員情報を集めた掲示板。こうやって社員の婚活を会社として支援しているのは面白い。この掲示板は入口付近に置いてあったことも要因だろうが、このイベント一番の混雑ぶりとも言えた。やはり国有系の優良企業社員ということで『相方候補』としては非常に有望なんだろう。
下は掲示板内の男性社員の情報。まず顔写真がない(!)。もはや問題ではないのか。名前、生年月日、身長、仕事、学歴、年収、戸籍などが書かれている。
女性版。同じく写真なし。せめてスナップ写真でも・・と思うのは婚活素人だ。
さらに企業出店ブースもいろいろあった。当然、結婚紹介所関連のブースが大半。
さらに美容意識が高かろうと見たのか、健康食品関連のブースも
下は美容整形外科ブース。ここに来てわざわざ相談する人がいるのだろうか
さらに不動産ブース。「家持ち」が婚活で重要視される中国人男性がターゲットだろう
そんなわけでたくさんの剰男・剰女(未婚男女)が集まったイベントだったが、どうやら日本人を含めた外国人はあまり参加していないようだった。 日本でも婚活の話題はよく耳にするが、国内だけでなく海外での婚活はもっと広がってもいいんじゃないかと思うのは自分だけではないだろう。昨今人気の「中国嫁日記」の夫婦のように、日中間の結婚が増えていけば国と国との関わり方ももっと変わるのかなとうっすら期待したりもする。
ということで最後に東京で働く上海人女性(82年生)の募集チラシ。
「男性の条件:30~37歳、身長175cm以上、大卒、落ち着いてて優しくて責任感があって年長者を敬って、東京もしくは近郊都市で安定した仕事に就いている優秀な男性」・・・よく見れば、条件に中国人限定とは書いてないので、身近な日本人でも紹介できるんじゃないかと少し考えてしまった。この時代、出会いのきっかけなんていろんな形があっていいだろう。
でもやっぱり顔くらいは見ておきたい