旧じぇーしん日誌(~2013.10)

日本商品を中国に売り込んでます

健康食品の日中調査がでていたので

 

GMOジャパンマーケットインテリジェンスより、日本・中国における『健康食品に関する調査』のリリースがでていた。

【参照】http://www.gmo.jp/news/article/?id=4033

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 ※リンク先より抜粋

 

中国人の購入経験の高さ(83.2%)や、配合成分・効果に対する関心の高さが浮き彫りになったという結果。特に購入きっかけにおける「親族・知人・友人の紹介」の多さは現場感覚とも合致していて納得度が高い。気になった点としては、

 

・「健康食品」というワードの印象が日中間で違いそう

中国人のイメージする健康食品は「健康にいい成分が入っているもの」くらいのライトな印象っぽい。逆に日本人はサプリメント的なイメージが強く、一般食品との差が大きそう。この語感の差が購入経験率の差に若干影響している気がする。

 

・健康食品を購入する理由の差

日本人の多くは、「未病」の観点で健康食品を日常摂取しがち。でも中国人の若者はどちらかというと「体調がすぐれない時」に購入・摂取するケースが多いのかも。周辺を見渡した限りの印象だが。背景にはたぶん医療コストや信用不安があって、医者にかからずにできるだけ自分で治す、という思いが強そうに見える。購入の際のポイントでも、内容成分や効果効能に関心が高いのはそうした状況が関係しているのかもしれない。

 

・総体的に中国人は健食への依存度が高い

全体的な数値の高さをみても、やはり中国人は日本人より健康食品に対する依存度が高そう。さらに中国人はメーカーやメディアの言うことを基本的に信用しないので、身近な評判(クチコミ)の信頼度が高い。日本は活字情報を信用しやすいのでネットサーチでほぼ足りてしまうんだろうか。

 

あと中国といっても地域差が大きいので、その辺りのモニター属性も知りたいところだ。とはいえ中国は市場の伸びしろが多いことは間違いないんでしょう。とすると、当然日本企業としてはなんとか自社の健康食品を中国市場に売り込みたいと思うわけだ。しかし輸入品は販売許認可取得の煩雑さもあり、このあたりの解決はもう少し時間がかかりそう。当面は一般食品にどうやって健康イメージを訴求させるかの攻防がしばらく続きそうだ。

 

そういえば6月に上海で「中国天然・栄養健康食品展」というイベントを見てきたが、健康食品エリアはイマイチ盛り上がってなかったような。日本企業も少ししか見かけなかった。いまの中国の制度運用では日本からわざわざ出展する気がおきないのもわかるとはいえ、やっぱり寂しい。

f:id:kane201:20120805234902j:plain 会場の様子

 

この分野、日本をなかなか勝負の舞台にあげてくれない中国。

一方で手ぐすね引いて待ってる日本企業は結構多い。

どうなんですかね。やっぱりもうすこし先なんでしょうねぇ。。