旧じぇーしん日誌(~2013.10)

日本商品を中国に売り込んでます

游仁堂・GML共同セミナー@上海:「中国で売上を上げる方法」に行ってきました

 

昨日、上海の某ホテルで開催された游仁堂・GML共同セミナーに参加してきました。

 

セミナー:「中国で売上を上げる方法」

参考URL:http://www.gml-sh.com/seminar20130528.html

 

【講演内容】

(1)日系起業がアウェイの中国市場で勝ち残るための大原則
 「KTVとゴルフを辞めれば売上は上がる」 GML上海 江口征男

(2)中国オンラインマーケティングの最新潮流

 「weibo?それともwechat?オンラインコミュニケーションで顧客を引き付ける仕掛け」 游仁堂 劉延豊

(3)100円ショップ「一伍一拾」中国270店鋪の構造改革の秘密に迫る

 「富井流 売上を2倍にするための4つのレバー」 一伍一拾(イーウーイースー) 富井伸行

(4)パネルディスカッション

 「マメさで中国消費者は取り込める?今、何に張るべきか?」モデレーター:游仁堂 金田修

 

私は今回とくに仕事もなくただの聴講者だったのですが、ひょっこりGMLの一員ヅラして一番前の席で聞いてやりました。そのため会場写真をすっかり撮り忘れました。ブロガー失格です。以下ざっくばらんに感想を書きたいと思います。

 

【冒頭】

・游仁堂CEOの金田さんが挨拶とつかみ

日中の出生者ピーク年を基準とした比較グラフでもって、中国市場の現状や特徴を触り部分だけ紹介されていました。この話がつかみとして面白く、会場内が「さぁ勉強するぞ」モードにざわざわっと切り替わったような気がします。

 

【セミナー】

1.GML上海 江口征男 「KTVとゴルフを辞めれば売上は上がる」
キャッチーなタイトルが目を引きがちですが、今回は日系企業の弱点(ProductとPrice)についてや、売り上げをあげるヒントとして成功企業の取り組み(Why、La Losabelleなどのブランド成功例)を交えて紹介するなど、非常に参考になる話が盛り沢山でした。特に面白かったのが「Why」という日系高級ブランドバッグの成功事例の話で、彼らの「何に固執し、何を捨てるか」の戦略は今から中国でチャレンジする企業にとっても十分参考になる話だと思います。

 

2.游仁堂 劉延豊「weibo?それともwechat?オンラインコミュニケーションで顧客を引き付ける仕掛け」

いま話題の微博(Weibo)、微信(Wechat)のWebマーケティングの話。日本企業にとってはなかなか活用しきれていない分野なので、個人的にも非常に関心のある分野です。劉さんの話はロジカルかつフラットで、バシバシ分析して切っていきつつも、まだまだ手探りをしながら色々試している様子が伺えて、市場の変化の早さと発展途上な現状を感じ取りました。ライティングは消費者に限りなく近い立場の人」「半年前のマーケティング手法はもう見直しなど、実際に自社で運用するとなったらどう動くべきなのかなぁ・・などとあれこれ考えたり。また「認知→考慮→トライアル→継続→好意・推奨」という購買決定プロセスにおいて、当社が特に試みる“トライアル=リアル店舗でのイベントや販促”をどう効果的に行うべきかな~などと話を聞きながらもやもや考えこんでしまいました。うーん・・

 

3.一伍一拾 富井伸行「富井流 売上を2倍にするための4つのレバー」

国内280店舗を展開する中国版100円ショップ「一伍一拾」の売り上げアップノウハウについて。打って変わってベタベタリアルの話で、富井さんが実際に現場に入り、改善を重ね現実に売り上げUPにつながる過程を、具体的な数値で示してくれる臨場感がスゴイです。また話の随所に、中国ローカル会社ならではの“スタッフ管理の極意”なども端々にちりばめられてその辺りもスゴクお得。語り出したら止まらない、またグイグイ引き込まれる富井さんの話はとても40分では収まらないな・・。

 

【パネルティスカッション】

モデレーター:游仁堂 金田修「マメさで中国消費者は取り込める?今、何に張るべきか?」

質疑応答が中心のパネルディスカッション。「陳列起案のOJT方法」「中国におけるVMDの重要性」など、富井さんへの質問が多かったですね。やはり売り上げ直結の即効性ある話は参加者の関心も高かったんでしょうか。また最後にモデレータの金田さんから「ぶっちゃけ、今の中国市場ってどうなの?」という質問。3人はそれぞれの立場から、「収益性は改善している(劉)」、「直営店は成長、店中店は厳しい(富井)」、「マクロでは成長しているが競合が増えすぎて競争は厳しい(江口)」と解答して終了しました。

 

最後に

3人それぞれの話は当然おもしろかったんですけど、個人的には今回パネルディスカッションが一番おもしろかったような気がします。時間短かったですけどね、30分くらい?次回は1時間くらい取ってもいいんじゃないかと思ったくらいです。やっぱりパネルディスカッションはモデレータ次第ですね。各々に質問を投げつつ、コメントを引き出し流れを作って最終的に意見をまとめるような。このへんは金田さんの「編集力」のなせる技なんでしょうかね(くわしくはこちらを)。游仁堂さん単独のセミナーなども今度ぜひ聞いてみたいなと思いました。

 

そんなわけで、次回開催は7月?くらいでしょうか。また詳細が決まり次第こちらでも告知します。ぜひご参加あれ!