旧じぇーしん日誌(~2013.10)

日本商品を中国に売り込んでます

上海で日本物産展

 

あ、今回は宣伝です。あらかじめ。

 

過去エントリでもちょいちょいワードを出していますが、当社の得意先の一つに、ヤオハンという大きな百貨店があります。中国名ですと八佰伴(バーバイバン)と言います。2011年の百貨店売上ランキングで上海トップを誇る、言わずもがなの大きなお店です。日本人はヤオハンと聞くと、「あのヤオハン?」とつい思われるかもしれませんが、えぇそのヤオハンです。経営破綻後、中国の国有企業である百联集団が事業を引き継ぎ今に至っているんですね。

 

f:id:kane201:20121010201253j:plain 浦東地区にそびえるヤオハン

 

さてそのヤオハンで、春節前にイベントをやるという宣伝です。

地下1Fに食品売場があるんですが、今回はそこではなく、2Fの催事場(約300平米)で日本物産展を計画しています。日本からの輸入食品や雑貨、アパレルなど日本製品をたくさん集める販売会ですね。2013年の春節は2月9日から15日までらしいのですが、その直前期(1/25~2/3)という、一年でもっとも消費が活発化する時期にイベントをさせてもらえることになったわけです。「この日中関係の冷えきった中で開催するのはどうなんだ!?」というツッコミを真正面から迎え撃つわけですが、この向かい風全開の中でも乗り込んでこられる気骨ある企業がいるならば、それはもうぜひ一緒にやろうよ!という強い意志のもと強行することと相成りました。関係者の皆さまがんばっていきましょう。

 

ということで、現在参加企業を募集しています。ご興味ある企業担当者の方はご連絡ください。自社で輸出するもOK、輸出入含めて丸ごと委託したいという方もOKです。イベント後の継続販売や他店舗営業もセットです。詳細はここには書きませんが、お気軽にご相談いただければなんでもお答えするので、暇つぶしがてらご連絡いただければ幸いです。ご連絡は当社HPリンクか問い合わせフォームまで。

 

以上宣伝でした。

 

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余談ですけど、中国のサービス業もいま曲がり角に来ているようです。

あ、ヤオハンがというわけではありませんよ、一般的な話です。過去にも書いたことがありますが、中国もこれまでのように「モノを置いておけば売れる時代」が終わりつつあります。販売側も売るための創意工夫が厳しく求められてきているフェーズに突入したということですね。日本もかつて通ってきた道です。

f:id:kane201:20121010205509j:plain 試食プロモーションとか

 

食品に関連する業界で言うと、まず最初に飲食業界から変わってきたように思います。店内の華やかさや料理の豪華さだけでなく、社員へのサービス教育も強化されてきており、中級レベルのレストランでも “おもてなし” という概念が浸透しつつあるように感じます。ホテルのサービス文化が上流から浸透してきたのかもしれません。

 

そうしたサービス意識向上の流れが小売系にも及んでいます。最近特に顕著なのはコンビニ業界。ご存知のとおり中国でも日系コンビニ合戦が本格化しつつあり、上海ではローソン、ファミマ、セブンイレブンが中国系コンビニそっちのけで三つ巴の様相を呈しています(店舗数はまだまだ中国系のほうが多いですが)。で、そうなると店内の商品ラインナップやサービスも各社充実されてくるんですね。最近ではローソンが経営主体を日本に移行したことから、これまでのローカル臭がきつい店舗があっという間に清潔で快適な店内に蘇りました。となると、それに対抗するかのようにファミマやセブンも日々オペレーションレベルがアップしている気がしたりして。すごいですよね、資本主義っていいなと思わせてくれます。

 

で、その後にようやく、百貨店やスーパー業態も徐々に変わってきているかなという感じがします。もちろん外資系の百貨店はそれなりのサービスレベルを維持していましたが、売上シェアや店舗数をみてもまだまだ中国で幅を利かせてるのはローカル店舗、というか「国有系企業」です。国営の企業ですね。彼らのこれまでのイメージはと言うと、サービスが悪い、賞味期限切れのものを平気で売ってる、店員が偉そう、店内がなんか暗い、業者として関わっても賃料は高い、支払いも遅い、段取りが悪い、袖の下も払う、その割にあんまり売れない、デモ起きると撤去される。などなど。。書きたいことが止まりません。

 

そんな国有系の小売店でしたが、最近、上海でも外資系の高級店舗がどんどん上陸してくる中で、徐々に「あれあれ?これはやばいぞ」という危機感を現場のマネージャー層は感じているような気がします。要は、明らかに客が他店に流れている、売上が伸び悩んでいるんですね。その顕著な事象をみるにつけ、あれほど居丈高だった店舗側の対応も変わってきているかなと感じるのです。少しづつこっち(出入り業者)の意見を耳にしてくれ、受け入れてくれつつあります。これはある意味チャンスとも言えますよね、これまで敷居が高かったわけですから。

 

という状況のなか、当社も民間、国有系、外資系の販売先を広げつつ、中国人によりリーチできる売り場を確保し提案をしていかなくちゃいけないなと思っています。震災、貿易規制、尖閣デモとトラブルに事欠かない日中ビジネスですが、いい商品は引き続き中国に紹介しつづけていきたいと思う次第です。

 

f:id:kane201:20121010205243j:plain イベントとか

 

ま、決してヤオハンの話ではありませんけどね。写真は全部ヤオハンですけど。

 

という勢いだけのエントリーを空港で書き殴ってしまいました。

いまから日本出張に行ってきます。